< 価値ある画像の世界を創造するイメージクリエーション >

<<カラーマネージメントの 概要 >>

             カラーマネージメントシステムの概念
             カラーマネージメントシステムの概念

 

 カラーマネージメントは、いわゆる単なる「色管理」としてフィルム時代から使われていた一般的な用語である。しかし、近年デジタル技術の浸透によってアナログ映像は特別な用途でしか使われなくなってしまい、それに代わって登場したのがデジタル技術を応用した新しい映像表現を支えるカラーマネージメントシステムで、カラーマネージメントと同義で扱われるようになった。従ってカラーマネージメントシステムという用語が、現在ではごく一般的に使用されている用語として定着している。つまり、カラーマネージメントと言えば、カラーマネージメントシステムを意味すると言って良い。(現状を見てみると、文献や用語の解説などに単にカラーマネージメントと題したものが散見されるが、その内容はカラーマネージメントシステムを意味しているケースが大半を占めている)

 

 カラーマネージメントシステム(Color Management Sysytem、略してCMS)とは、デジタル技術を大幅に導入してイメージングシステムに適用させたものである。端的に言えば、デジタルカメラ、スキャナ、モニタ、プリンターなどの異なるデバイス間の色を統一的に管理するシステムのことで、一般的にICC(インターナショナルカラーコンソーシアム、International Color Consortium)の規定に準拠したプロファイル(ICCプロファイル)を使用した色彩管理システムを指している。

 

 元来、カラーマネージメントシステムが目指す究極の目的は、色再現性をよくすることにある。これが意味するものは、例えば、モニタ表示とハードコピー(プルーフ用を含む)、原稿と複製結果、プルーフと最終印刷結果など、最低2者間のカラー再生結果を「視覚的、測色的に一致」させることである。しかし、CMSにおいては、必ずしも「カラーの完全一致」を意味しているのではなく、色彩学的に一致しない再生方式を用いる場合は、「できるだけ近似させる」ということである。(物理法則に従うために必然的に誤差が生じる)

そのための手段に一定の規約を作り、世界中どこでも誰でもが同じ近似度合いのカラーを得ることができるような仕組みがCMSという色管理手法であり、これによって初めてカラーマネージメントシステムの仕組みが共通的、統一的に運用されるようになったという点に注目すべきである。

 

 注意すべき点は、「レタッチ」と「カラ-マネ-ジメント」混同しているケースを散見するが、これは全くの間違いで、業界を混乱させるもとになるためよく理解して世間から軽蔑されないようにして欲しい。つまり、レタッチとは画像の加工や編集にすぎず、カラーマネージメントの本質ではないことを声を大にして強調したい。

 

<< イメージクリエーションの基本概念とその構造 >>

 

上図は、CMSの基本的な概念とそれから必然的に派生するデジタルイメージングの世界(トータルイメージクリエーション:Total Image Creation、略してTIC、要するにCMSを順守すれば、なんでもありの世界)を示している。このようなカラーマネージメントシステムに関する新しい概念の標準化を推進することによって、文字や映像と同様に扱われる画像情報の1つを成している「カラー」を正確に相手に伝えるということが初めて実現できるようになる。

最近ではインターネットなどを経由して、多くの人々に伝えられるカラーを含む情報(写真、CG、動画など)が主流となってきたが、使用される画像が全て同じカラーとして歪曲することなく伝えられる可能性が極めて大きくなったと言える。(ネット上での色の一致性が社会問題になっている)

 

   一方、近年CMSという範疇を含めたイメージクリエーションという概念が芽生えてきており、いわゆる「管理(マネージメント)の時代」から「創造(クリエーション)の時代」に移行する機運がますます高まってきた。つまり、CMSだけではもはや色に関する全般的な解決が難しくなったこともあり、これからは高い理念と優れた技術手段によってカバー出来るようになると考えられる。(究極の目的である「コンテンツの恣意的な色創り」の実現

 

   そういった意味で、近い将来、トータルイメージクリエーション(TIC)が現行システムの源流となっているCMSに取って代わることものと想定している。

従って、それにはまず第一に、関連する企業の技術対応とシステム構築が不可欠であり、各メーカーが主導となり真剣に取り組んでいくことによって、次世代の映像文化が花開き産業の基盤となるべき映像の世界が大いに発展していくであろう。

   上述したようにTICが対象とするものは、光源などの初期設定から画像撮影や画像処理を経てプリントアウトに至るプロセスを全てカバーし、顧客(クライアント)が満足できる画像(コンテンツ)を提供することにある。理想的な色の創造(思い通りの色創り)を可能するために、TICを実現できるあらゆる手段をそれぞれ関連する企業の中から企画・提案・開発されていくことが今後の課題となることは間違いのないことであろう。(上図参照)

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